初めてのマルシェ出店方法の教科書|許可申請から当日まで完全ガイド【2025年最新版】
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許可申請から当日まで完全ガイド【2025年最新版】
📋 目次
3〜4週間
準備期間の目安
5〜10万円
初期費用の目安
6時間
食品衛生責任者講習時間
🎯 マルシェ出店の全体像
初めてマルシェに出店する際は、さまざまな手続きや準備が必要です。特に食品を扱う場合は、食品衛生法に基づく許可申請が必須となります。
マルシェ出店までの基本フロー
1. マルシェを探して申し込む
↓
2. 出店審査を受ける
↓
3. 食品衛生責任者の資格を取得
↓
4. 保健所へ臨時営業許可申請
↓
5. 消防署へ露店開設届出(火気使用時)
↓
6. 必要な設備・備品を準備
↓
7. 当日出店!
重要:地域によって規定が異なるため、必ず事前に管轄の保健所に確認してください。「他の地域では販売できたけどここではダメ」ということも珍しくありません。
📅 出店までのスケジュール
時期 | やること | ポイント |
---|---|---|
1ヶ月前 | マルシェ探し・申込み 食品衛生責任者講習受講 |
人気のマルシェは抽選になることも |
3週間前 | 保健所へ相談・申請準備 | 必要書類の確認 |
2週間前 | 臨時営業許可申請 消防署への届出 |
余裕を持って申請 |
1週間前 | 設備・備品の準備 仕込み準備 |
テントの設営練習も |
前日 | 最終確認・積込み | チェックリストで確認 |
当日 | 設営→保健所検査→営業開始 | 時間に余裕を持って |
🎓 食品衛生責任者の取得方法
食品を取り扱う店舗には、必ず1名以上の食品衛生責任者の設置が義務付けられています(食品衛生法第50条)。
1
受講資格
17歳以上であれば基本的に誰でも受講可能(高校生は不可の場合が多い)
3
講習内容(計6時間)
- ・公衆衛生学:30分
- ・食品衛生学:2時間30分
- ・食品衛生法:3時間
- ・確認テスト(実施しない地域もあり)
4
受講料
約10,000円(地域により異なる)
例:東京都10,000円、京都府10,000円、大阪府10,500円
ポイント:調理師、栄養士、製菓衛生師などの資格を持っている方は講習受講が免除されます。該当する場合は資格証明書を準備してください。
注意:eラーニング形式も選択できる地域が増えています。忙しい方は24時間視聴可能なeラーニングも検討してみてください。
📝 臨時営業許可の申請手順
マルシェなどの臨時的なイベントで食品を調理・販売する場合は、食品衛生法に基づく営業許可が必要です。
申請に必要な書類
提出書類一覧
- 営業許可申請書(臨時営業用)
- 営業施設の平面図
- 食品衛生責任者の資格証明書
- 申請手数料(約4,000円)
- HACCPに沿った衛生管理計画書
- 出店場所の詳細資料(複数出店の場合)
取り扱える食品の制限
取扱可能 | 取扱不可 |
---|---|
✅ 加熱調理するもの ✅ 既製品の飲料 ✅ かき氷 ✅ 個包装された菓子類 ✅ コーヒー・紅茶 |
❌ 刺身・寿司などの生もの ❌ 生クリーム ❌ 生野菜・カットフルーツ ❌ 弁当・サンドイッチ ❌ 自家製ジュース(要確認) |
地域差に注意:自治体によって規定が大きく異なります。必ず事前に管轄の保健所に確認してください。
厚生労働省 営業規制に関する情報
厚生労働省 営業規制に関する情報
🚒 消防署への届出
火気器具(ガスコンロ、炭火、電気調理器など)を使用する場合は、露店等の開設届出書を消防署に提出する必要があります。
届出が必要な火気器具
- LPガスコンロ、カセットコンロ
- 炭火、木炭コンロ
- 電気調理器(ホットプレート、電子レンジ等)
- 発電機(ガソリン使用)
- 石油ストーブ
届出の流れ
1
提出期限
開催日の3〜7日前まで(自治体により異なる)
2
必要書類
- ・露店等の開設届出書(2部)
- ・会場配置図(消火器設置場所明記)
- ・火気器具の配置図
3
消火器の準備
業務用消火器(10型以上)の設置が義務です
ポイント:主催者が一括で届出する場合もあります。出店要項を確認し、個別届出が必要か確認しましょう。
🛠️ 必要な設備・準備物リスト
衛生設備(保健所要求)
必須設備
- 手洗い設備(ウォータータンク20L以上+バケツ)
- アルコール消毒液
- 使い捨て手袋
- 三方囲いのテント(横幕必須)
- 蓋付きゴミ箱
- クーラーボックス(要保冷品がある場合)
- 温度計
基本設備
出店に必要な基本アイテム
- テント(2.5m×2.5m推奨)
- テーブル(90cm幅×1〜2台)
- 椅子(2脚以上)
- テント用重り(1脚10kg×4個)
- 看板・のぼり
- 値札・POP
- 釣り銭(1万円程度)
- キャッシュレス決済端末
あると便利なもの
- 台車(荷物運搬用)
- 養生テープ・ガムテープ
- ビニール袋各種
- ウェットティッシュ
- 日焼け止め・帽子
- 雨具・ブルーシート
- 延長コード・電源タップ
- 暖房器具(冬季)・扇風機(夏季)
⛺ マルシェ用テントの選び方
サイズ選びのポイント
サイズ | メリット | デメリット | おすすめ度 |
---|---|---|---|
2.0m×2.0m | ・軽量で設営が楽 ・料金が安い場合がある |
・スペースが狭い ・ワークショップには不向き |
★★☆☆☆ |
2.5m×2.5m | ・スペースに余裕 ・商品を日陰に置ける ・最も一般的 |
・1人での設営は練習が必要 | ★★★★★ |
3.0m×3.0m | ・広々使える ・複数人での出店向き |
・重い ・追加料金がかかる場合も |
★★★☆☆ |
素材選びのポイント
スチール製:重いが風に強い。初心者におすすめ
アルミ製:軽いが風に弱い。頻繁に出店する方向け
アルミ製:軽いが風に弱い。頻繁に出店する方向け
色選びのポイント
白色がおすすめ!青や緑は影が濃くなり商品が暗く見えます。白いテントなら明るく清潔感のある印象を与えられます。
必須オプション
- 横幕(三方囲い用)- 保健所要求
- ウェイト(1脚10kg×4個)- 安全対策
- ベンチレーション(風抜け穴)- 風対策
💰 初期費用の目安
初期投資総額
5〜10万円
※商品原価・交通費除く
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食品衛生責任者講習 | 約10,000円 | 一度取得すれば更新不要 |
臨時営業許可申請 | 約4,000円 | イベントごとに必要 |
テント(2.5m×2.5m) | 20,000〜40,000円 | ワンタッチ式推奨 |
横幕 | 5,000〜10,000円 | 三方囲い用 |
ウェイト(4個) | 10,000〜20,000円 | 10kg×4個 |
テーブル | 3,000〜5,000円 | 折りたたみ式 |
その他備品 | 10,000〜20,000円 | 看板、POP、衛生用品等 |
出店料 | 3,000〜10,000円 | マルシェにより異なる |
節約のコツ:初回は主催者がテントを貸し出してくれるマルシェから始めるのもおすすめ。実際に出店してから必要な物を買い足していくと無駄がありません。
🌟 当日の流れとポイント
タイムスケジュール例(9時開始の場合)
時間 | やること | ポイント |
---|---|---|
6:30 | 自宅出発 | 余裕を持って行動 |
7:30 | 会場到着・搬入 | 駐車場の確認 |
7:45 | 主催者受付 | 出店料支払い・領収書受取 |
8:00 | テント設営 | 風向きを考慮 |
8:30 | 保健所・消防署検査 | 許可証の掲示 |
9:00 | 営業開始 | 笑顔で接客! |
16:00 | 営業終了・片付け | ゴミの持ち帰り |
17:00 | 撤収完了 | 忘れ物チェック |
当日の注意点
- 保健所の検査前に営業を開始しない
- 許可証は見えるところに掲示
- 手洗い設備を常に清潔に保つ
- 温度管理を徹底(要冷蔵品)
- 急な天候変化に備える
- 隣のブースへの配慮
- ゴミは必ず持ち帰る
トラブル対策:風でテントが飛ばされる事故が多発しています。必ずウェイトを設置し、強風時は一時撤収の判断も必要です。
❓ よくある質問(FAQ)
マルシェ出店に必要な許可は何ですか?
食品を販売する場合は、臨時営業許可と食品衛生責任者の資格が必要です。火気を使用する場合は消防署への届出も必要になります。地域により規定が異なるため、必ず管轄の保健所に確認してください。
食品衛生責任者の資格はどうやって取得しますか?
各都道府県の食品衛生協会が開催する養成講習会(6時間)を受講することで取得できます。受講料は約10,000円で、一度取得すれば更新は不要です。調理師や栄養士の資格がある方は講習が免除されます。
臨時営業許可の申請はいつまでに行う必要がありますか?
原則として開催日の2週間〜1ヶ月前までに管轄保健所へ申請する必要があります。初めての場合は早めに保健所に相談することをおすすめします。
販売できない食品はありますか?
刺身や寿司などの生もの、生クリーム、カットフルーツ、弁当類は基本的に販売できません。加熱調理したものや個包装された既製品が中心となります。地域により異なるので必ず確認してください。
マルシェ用のテントのサイズはどれくらいが良いですか?
一般的には2.5m×2.5mのサイズがおすすめです。商品展示とワークショップの両方に対応でき、日除けスペースも確保できます。白色のテントが明るくて人気です。
テントの重りは必要ですか?
絶対に必要です!風でテントが飛ばされる事故が多発しています。1脚につき10kgの重りを4個(合計40kg)設置することが推奨されています。
初期費用はどれくらいかかりますか?
テント約3万円、食品衛生責任者講習約1万円、臨時営業許可約4,000円、その他備品を含めて最低でも5〜10万円程度は必要です。最初は主催者がテントを貸してくれるマルシェから始めるのも良いでしょう。
雨天の場合はどうなりますか?
マルシェにより対応が異なります。雨天決行、雨天中止、小雨決行など様々です。出店要項を確認し、雨具の準備もしておきましょう。商品を守るビニールシートも必須です。